2010年02月06日

●ルポ 貧困大国アメリカ II

4004312256ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
岩波書店 2010-01-21

by G-Tools

2作目が出ました。
金融危機後のアメリカを取材しています。

前作にもまして恐ろしい。
しかも今回はその恐ろしさがより身近です。
もうね、これは日本のこと?って話が満載。

どんどん値上げされる大学の学費、一方で奨学金は減らされていく。結果、卒業時には巨額の借金を背負う学生。しかし、不景気のため安定した職には付きにくい。
まるで日本のことみたいじゃないですか。日本は学費は親が負担してくれることが多いのでマイナスからのスタートじゃないだけまだマシですが。(でも、このまま不景気が続けばそれもどうなるか)

医療改革を掲げて当選したオバマ大統領もどうやらあてにならないみたいだし…。
前回、クリントン元大統領が国民皆保険制度を実施しようとして失敗した時の話(医療産業界がエゲツない反対CMを多数打った。TVニュースでもスポンサーの意向を反映して皆保険制度に反対の立場での報道がなされた)を読んで、しみじみ思いました。
やっぱり教育は大事だわ…。
紹介されてたCMの内容なんてホントにヒドイものなのにそれを簡単に信じちゃうのは教育の影響かなと。

アメリカからの圧力で数多くの部分を自由化してきた日本ですが(特に小泉時代にね)、このままアメリカの後を追いかけてると大変なことになるだろうなと空恐ろしくなりました。

とにかく教育、医療、福祉だけは営利目的の人々に任せちゃいけないですよ。

オバマの改革に失望した人たちの言葉が良かった。
政権交替することが大切なんじゃない、まして政権に白紙委任状を渡すようなあり方はもってのほか、自分たちの選んだ政治家がちゃんと仕事をしているか監視し、していなければそのように動かすことが大事というのは日本にも当てはまりますな。